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新入社員の保守的傾向と企業が求める能力
2011年09月05日
◆今年の新入社員は保守的?
日本生産性本部の調査(2,154人が回答)によれば、今年の新入社員のうち、「自分が入社した企業に定年まで勤めたい」と考えている人は、全体の34%(前年比9ポイント上昇)だそうです。
この数字は、調査開始以降、最も高くなったそうです。
また、産業能率大が行った調査(415人)でも、今年の新入社員のうち「終身雇用を望む」と回答した人は全体の74.5%で、これも過去最高の数字となっています。
今年の新入社員には、非常に「保守的」「安定志向」の傾向がみられます。
◆大変だった就職活動の影響?
また、上記の産業能率大が行った調査では、「就職活動がかなり大変だった」と回答した人(35.4%)も、これまでの調査で過去最高となったそうです。
就職活動が大変だったからこそ、「せっかく入社できた会社にずっといたい」と考えている新入社員が多いように思われます。
◆企業が社員に求める能力は?
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査において、企業に対して「人材の育成にあたって今後求められる能力」についての質問を行ったところ、以下の結果(複数回答)となりました。
(1)部下や後継者の指導をすることができる能力(73.1%)
(2)組織や人を管理するマネジメント能力(73.0%)
(3)既存の業務を見直し改善したり新たな発想を生み出したりする能力(71.8%)
(4)組織の中でチームワークを生み出すコミュニケーション能力(66.4%)
(5)事業運営方針の策定や企画を行う能力(50.9%)
同機構では、企業が求める人材は、「協調型」の社員より、「自主行動型」の社員であると分析しています。
(出島労務管理事務所便り平成23年8月15日号より)
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