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平均寿命と「三大疾患」の関係

2008年11月04日
◆男女ともに過去最高に
女性は前年よりも0.18歳延びて85.99歳、男性は0.19歳延びて79.19歳。

日本人の平均寿命が、男女ともに過去最高を更新したことが、厚生労働省が
発表した平成19年版「簡易生命表」で明らかになりました。


◆世界トップクラスの平均寿命
平成19年版「簡易生命表」は、平成19年における死亡状況が今後変化しない
と仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年
生きられるかという期待値などを指標によって表したものです。
そのうち、0歳の
平均余命は「平均寿命」として捉えられ、保健福祉水準を総合的に示す指標と
して活用されます。

平成19年に生まれた赤ちゃんのうち、65歳まで生きる割合の推計は、女性で
93.3%、男性で86.4%。
75歳以上では、女性で85.8%、男性で70.8%。
さらに
90歳以上となると、女性で44.5%、男性で21.0%となります。

日本人の平均寿命は、世界トップクラスです。
女性の平均寿命は23年連続で
世界一となりました。
また、男性も、今回2006年の2位からは後退したものの、
3位となっています。

国際的にみると、女性の2位は香港の85.4歳(2007年)、3位はフランスの84.1
歳(2006年)です。
また、男性の1位はアイスランドの79.4歳(2007年)、2位は
香港の79.3歳(2007年)となっています。


◆三大疾患との関連は
厚生労働省の人口動態・保健統計課は、「日本人の三大疾患である、がん、
心臓病、脳卒中の患者の治療成績が上がったことで平均寿命が延びた」と分析
しており、今後もこの傾向が続くとしています。

厚生労働省では、特定の死因が克服された場合の平均寿命の延びも試算して
います。
がんが根治できるようになったり、発症しなくなったりした場合、女性で
3.01歳、男性で4.04歳、平均寿命が延びるとされています。
同じように、心疾患
が克服された場合の延びは、女性が1.65歳、男性が1.55歳、脳血管疾患では
女性1.15歳、男性1.06歳となっています。
また、三大死因のすべてが克服された
場合、女性は7.12歳、男性は8.25歳、平均寿命が延びることも判明しています。

地方の医師や小児科医などの不足に悩む我が国において、順調に三大疾患の
治療成績が上がっている現在の医療体制をいかにして維持し、さらに充実させて
いくのか、今後も注視する必要があるでしょう。


(出島労務管理事務所便り平成20年10月15日号より)

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